こんにちは。
就活生の皆さんなら、インターンや本選考等の最後に、
「それでは逆にあなたからの質問はありますか?」
という質問をされ、一度は困ったことがあると思います。
今回は、そんな逆質問についてです。
私も現役時代この質問をされて、何度も困惑し、失敗した経験があります。
しかし最終的には、この逆質問を利用して、面接を有利に進めれたことも何度もありました。
(結果的に、理系だったので20社弱しか受けてないのですが、大手含む5社の内定を獲得できました)
今回はそんな逆質問について、活用したほうがいいその理由と、誰でも使える攻略法、考え方をお伝えします。
この記事を読めば、
- 逆質問が思い浮かばない現状を変える
- 逆質問を利用して、選考を有利に進めることができる
ようになるはずです。
本記事では、逆質問で悩む就活生を2つのタイプに大別しています。
- 逆質問したい質問が無い・思いつかない人
- 逆質問は思いつくが、もっと良い質問がしたい人
記事の後半で、それぞれにあった解決策を提案しているので、ぜひ最後まで目を通してみてください。
【新卒就活】逆質問の目的を理解する
はじめに、新卒採用において採用側がなぜ逆質問の場を設けるか考えてみましょう。
面接官の目的を理解する
面接官が逆質問をする目的はいくつもありますが、大別すると以下の2点です。
1.応募者の意欲の確認
企業側は、学生が事前にHPをチェックしたり、説明会に参加した人であれば、何らかの質問があるだろう。という考えから、学生がどれだけ事業内容や仕事内容について関心があるかを聞き出そうとしています。
「当社は何番目の志望?」と学生に直接聞くことはそこまで多くないありませんが、ただ企業としては気になるところですので、このような逆質問の場で意欲・志望度を確認するのです。
2.応募者の認識の確認
学生が会社に対して、どんな企業でどんな仕事があるのかがイメージできていない場合、もしくは間違った認識をしている場合、その学生は就職後に入社前とのギャップを感じてしまい、最悪辞めてしまったりします。
学生にとっても、貴重な20代の時間を無駄にしてしまうので、お互いに認識の相違は避けたいところです。学生側の疑問点を少しでも解消したり、企業に対してい抱いているイメージがどんな具合か、逆質問で確認します。
他の目的は、しっかりと受け答えができるかという「コミュニケーション能力」や、学生が社風に合うかどうかの確認などの意図もあるようですが、それらは逆質問でしか確認できない点ではないため、企業が逆質問を通して意識的に見るポイントではありません。
学生側の目的を定める
学生側にとって面接というのは、企業側に品定めされる時間であると思われがちです。
確かにそういう面もありますが、逆質問の時間は違います。
限られた面接の時間の中で、唯一自分から何かを質問できる時間なのです。
せっかくのチャンスですので、自分なりに目的を定め、いつ逆質問が来てもいいよう備えておきましょう。
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ポイント①:就活における逆質問は、アピールの時間です。
どのようにアピールするかは人それぞれだと思いますが、ただの「認識合わせの時間」「おまけの時間」ではなく、
「ここでダメ押ししてやろう」くらいの心持ちでいてください。
逆質問を上手に利用する方法
実際に逆質問をされた際の対応について詳しく見ていきます。
シチュエーション別!効果的な逆質問
ここでは、逆質問で悩む2つのシチュエーションについて考えます。
- 聞きたいことが既にあるけど、聞きづらい場合
- 聞きたいことが全く思いつかない場合
受けている企業によって、ちゃんと下調べしてきたから聞きたいことがある場合と、そうでない場合があると思います。
また、自分が事前に考えてきた疑問が、面接内で解決してしまった場合もあるでしょう。
どちらのシチュエーションにおいても対応できるよう、しっかりと準備していきましょう。
聞きたいことがあるけど、聞きにくい場合
気になっていることがある場合は、
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ポイント②:「自分なりの考えや聞きたい理由」+「聞きたいこと」
という形で聞くのが良いです。
例:「地方勤務の可能性は高いですか」
面接官が一番気持ち悪く思うのは、「なぜ聞かれてるのか分からない質問」です。
「地方勤務の可能性は高いですか」だけ聞かれると、最悪の場合「ただただ地方に行きたくないわがまま」だと思われる可能性もあります。
〇:「母が病気がちで実家の近くにいたいのですが、地方勤務の可能性はどの程度ありますでしょうか」(ウソはダメですよ)
のように、質問に対する正当な理由を添えれば、聞きづらい質問でも投げることが可能です。
残業時間もそうです。一般的には「どのくらい残業しますか?」なんて逆質問はタブーですが、
〇:「業務後の時間は自己研鑽のために英会話や〇〇(習いごとなど)に通いたいと思っていますが、普段の残業時間はだいたいどの程度でしょうか。」
と添えることで、よほどましですよね。(「なぜ英会話を伸ばしたいのか」と飛び火する可能性もあるので、そこもある程度返しを考えておくとよいでしょう)
もちろん、聞いていいこと、聞いてはいけないことの判断は、企業や面接官の性格を考えた上で行ってください。
聞きたいことが思いつかない場合
志望度の低い企業であれば特にそうですが、「そこまで下調べもしていなく、説明会も行ったことがない」のような場合、聞きたいことが思いつきませんうよね。
そもそも企業研究していないというのが良くないのは間違いないのですが、とはいえ滑り止め的に受けている企業などはそういった下調べが後回しになりがちです。
そういった場合は、以下の視点から志望企業について掘り下げてみてください。
1.仕事内容について詳しく聞く
「もし採用していただけたら、どのような部署でどのような仕事をさせていただけますか?」
入社後の仕事内容について先に知りたい、という意欲を見せる質問です。
採用側としても、入社前後のイメージの乖離をできるだけ少なくしたいと思っているため、可能な限り積極的に回答してくれるはずです。
この際、興味のある部署を伝えると効果的です。
「△△という理由で〇〇部署に興味があるのですが、その部署に配属される可能性はありますか?」
といった感じです。
2.面接官の個人的な経験を聞く
〇〇さんに、御社でご活躍されている一人の社員として伺いたいのですが、これまでで一番やりがいを感じた仕事、ご経験は何ですか?
「なかなか社員の方の声を直接聞ける経験がなく、これから御社で働く上でのイメージを膨らませたいから・・・」などと伝えれば、具体的に考えていることが伝わります。
3.質問ではなくアピールで返す
「質問ではありませんが、私は御社で〇〇をしたいと考えているので、・・・」
と、質問はせず自己アピールの場にしてしまう技です。
これは諸刃の剣で、うまくやらないと「質問があるか聞いたのに、まともな答えが返ってこなかった」という評価になってしまうので、
「質問はこれ以上ありませんが、最後にもう一度アピールさせていただけないでしょうか」
と聞いてからやるのがベターです。
これでOKが出れば、いわばボーナスステージのようなものです。
というのも、面接中は聞かれたことしか答えられないのに対し、この時間はフリーで何でも喋っていいわけですから、自分の伝えられなかったこと、まだ知ってほしいことがあればこの場を借りてアピールしましょう。
注意点
会社の業績などの詳しくない話は無理に聞かない
企業の決算資料を見て就活対策する人もいるようですが、あまりに経営や業績に突っ込みすぎた質問は、面接官も回答しづらいうえ、逆にそれに関して逆に突っ込まれる場合もあります。
面接官が困るようなざっくりした質問をしない
「御社の強み、弱みは何ですか?」
「10年後の経営ビジョンを教えてください。」
のような質問は、リクナビなどのサイトでは推奨されていますが、私が面接官だったら聞かれたくありません。
経営ビジョンの話は最終面接で社長が出てくるような会社であればいいかもしれませんが、一般社員や管理職が経営ビジョンについて聞かれても困るはずです。
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ポイント③:面接官が聞かれたくなさそうなことは避ける
「特にありません」はもったいないので、言い方を変えよう
どうしても聞きたいことが無い場合、もしくは緊張して何も出てこなかった場合などは、
「特にありません」
という風になってしまいます。
しかし、そこはもったいないので、
「もう十分知ることが出来ました。ありがとうございます」
という風に感謝の言葉を添えると、ただ「特にありません」よりもだいぶよくなります。
どうしても聞きたいけど聞けないこと
上記の、
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「自分なりの考えや聞きたい理由」+「聞きたいこと」
というフォームを使っても聞けないようなこと、例えば給与や福利厚生などについては、
- ネットで調べる
- 就活エージェントに聞く
しかないと思います。
ネットは新卒の情報サイトよりも転職サイトの方が、現役社員の声、内情を知れるのでよいですね。
また就活エージェントを利用している場合であれば、選考中の企業以外にも情報を持っているはずですので、頼れる専門家として聞いてみるのもありです。
まだエージェントがついていないという方は、こちらの記事もどうぞ。
まとめ
- ポイント①:就活における逆質問は、アピールの時間です。
- ポイント②:「自分なりの考えや聞きたい理由」+「聞きたいこと」
- ポイント③:面接官が聞かれたくなさそうなことは避ける